エコー検査
エコー検査とは
エコー検査とは人間の耳では聴くことができない、高い周波数の音を身体に当てて、心臓の動きや働き、各臓器の腫瘍や石などの病気がないかをみる検査です。音を利用しているので痛みもなく、CT検査のように放射線被ばくを心配する必要もありません。経過観察にも適しているため繰り返し検査を行っても安全で手軽な検査です。
当クリニックのエコー検査
当クリニックでは心臓、頸動脈の他、肝臓、胆のう、すい臓、脾臓、腎臓、甲状腺、乳腺(乳房)、など幅広く検査を行うことができます。検査部位にゼリーを付けながら検査を進めていきます。検査時間は部位にもよりますが15~30分程度です。
1)心臓エコー検査
心房や心室の大きさ、心筋壁の厚さや動きなどから、心肥大、心拡大、心臓のポンプ機能、心筋梗塞などが診断できます。
弁の形や動きから、心臓弁膜症とその程度を判定します。カラードップラー法では心臓の中の血流がわかるため、弁膜症によってどの程度逆流が起こっているか、狭窄はどの程度なのかがわかります。
胸痛や不整脈、体のむくみ、息切れ、心雑音の精査時に検査します。
2)腹部エコー検査
お腹の臓器(肝臓、胆のう、すい臓、脾臓、腎臓)、骨盤腔の臓器(膀胱、子宮、卵巣、前立腺、睾丸)の他、下肢静脈などの血管も観察することができます。
各臓器の大きさや形、ポリープや結石、嚢胞、良性の腫瘍や悪性の腫瘍などの異常がないかを調べることが出来ます。
健康診断の精査の他、右季肋部痛、下腹部痛、お腹が張る、痛くなる、血尿、血便、顔が黄色の精査時に検査します。
3)頸動脈(血管)エコー検査
首の両側にある頸動脈という血管の状態を観察する検査です。
特に動脈硬化の進行状況が分かり、全身の動脈硬化を最も反映する血管と言われています。
血管の壁の肥厚がないか、血管内にプラーク(脂肪などの塊)が出来ていないかを調べます。動脈硬化をごく初期段階でとらえることが出来ます。特に高脂血症、高血圧、糖尿病、喫煙、肥満の方は動脈硬化が進み血管壁が肥厚しプラークを作りやすくなります。
4)甲状腺エコー検査
甲状腺(喉の表面近くにある臓器)の大きさや腫瘤ができていないか、周囲のリンパ節が腫れていないかを観察することができます。
首の腫れ、痛み、動悸、発汗、のどが渇く、食べても痩せる、少し歩いただけで疲れる、無気力、体感温度の上昇などの症状は甲状腺のホルモンのバランスが崩れている可能性があります。
5)乳腺エコー検査
乳腺(乳房)内部や脇の下に腫瘤などができていないかを観察することができます。
*マンモグラフィとの違いは?
- 健診ではマンモグラフィ(放射線)が一般的ですが、実はエコーで しか写らない癌は少なくありません。また、特に40才以下の方はマンモグラフィよりエコー検査の方が良いという報告もあります。
- 乳腺エコーでは癌の早期発見にマンモグラフィーと並んで重要な役割を担っています。